舞台は19世紀初頭のイタリア、ゼンツァ
ーノの街。
パオロとローザという一組の若い恋人
たちが、この地で催される花祭りを
舞台に、軽やかなステップで舞う淡い
初恋の様な踊りです。
振付のブルノンヴィルが庶民を主人公
にしてバレエの人間性の追求と演劇的
可能性を広げた作品で絶えず跳躍して
いるのが特徴です。
恋する娘ローザを森田晏加が軽やか
に踊り演じます。
そして非常に機敏で軽やかな動きを
多用した、いわゆるブルノンヴィル
・スタイルを石田亮一先生が、牧阿佐美
バレヱ団の伝統といえる美と技でその
魅力を上演して下さいます。
「ラ・シルフィード」の妖精の世界と、
「ゼンツァーノの花祭り」の人間の世界
との踊りの違いを堪能出来る、またと
無い機会と思われます。
どうぞお楽しみください。