名古屋覚王山教室は、名古屋駅から地下鉄東山線で7駅・14分のところ
にあります。(カクオウザンとよみます)
安田美香子と私はこの地で育ちましたので、大変思い入れがあります。
この地はいわゆるお屋敷町で風情があります。塀の高い洋館・古ぼけた塔
・何処からか聞こえてくるソプラノ歌手の悲しき歌声。
そう、その時代に熟読していた江戸川乱歩の世界そのものなのです。
私は社宅住まいでありましたが、通っていた田代小学校の同級生には
お金持ちのご子息が多く、この同級生のお宅に遊びに行くと当時高嶺の花の
ブリキのおもちゃや、どなたのご趣味なのかセルロイドのお人形等が
飾られておりましたことを今でも覚えております。
すると何処からか聞こえて来たのが、ソプラノの悲しき歌声でした。
「あの女の人は、恋人に裏切られ気がおかしくなってしまい、毎日あの様に
歌っているのだよ。」当時ソプラノなど知らない少年時代の私は同級生の
冗談を本気にし、震え上がったものでした・・・・・。
写真は教室近くの城山八幡宮にある”昭和塾堂”です。1923年築の昭和
モダンの建物でいいですよね。覚王山のシンボルです。
私は密かに「乱歩塔」と呼んでいました。江戸川乱歩の著書 幽鬼の塔や幽霊塔
に感化されておりましたので、塔の影から今にも怪しい老人が現れ、連れ去ら
われてしまうのではないのかしらん?と想像の世界に遊んだものでした。
われてしまうのではないのかしらん?と想像の世界に遊んだものでした。
スウィートホーム覚王山。
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